反省事項。
好きで必要だからやっていた
だけだったはずなのに。
いつだってすぐにずれてしまう。
よく思われたい
認められたい
そういうすけべ心みたいなものに
いつもあっさり負けた。
すこしくらい上手にできても
褒められても
それがからっぽなことを知ってた。
そんなことじゃないのを知ってた。
なんにも減りやしない、
当たり前だ。
私はそれに向き合うんじゃなく
「それ」さえ自分の餌にして
売りに出してただけだから。
一生懸命にやってきたつもりの日々で
結局なにも作って来られなかったことについて、考える。
どうしたら、今度は
ずれずにいられるのかなって考える。
いつか、あまりにもつたないピアノの音を
あまく彩っただけの言葉の夢を
ほめてくれた人たちに。
いつか、私の世界のぜんぶだった風景に。